パーキンソン病の症状 固縮について
こんにちは。今回はパーキンソン病の症状である固縮について説明していこうと思います。
固縮とは筋肉が常にこわばった状態になることを指し、主にパーキンソン病などの神経疾患でみられる症状です。筋肉が硬くなり、関節を動かそうとするとスムーズに動かせなくなります。特に、関節をゆっくり曲げる際に一定の抵抗を感じる「鉛管現象」や関節を動かすとカクカクと引っかかるような「歯車現象」が特徴的です。
固縮は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの不足が原因で生じます。ドーパミンは筋肉の動きを滑らかに制御する役割を担っていますが、これが不足すると筋肉を動かす信号のバランスが崩れ、筋肉が過度に緊張した状態(固縮)になります。その結果、動作がぎこちなくなったり姿勢を保ちにくくなったりします。
固縮への対処法として、リハビリ、薬物療法、温熱療法やマッサージなどが挙げられます。
当クリニックでは理学療法士や作業療法士がストレッチや筋力トレーニングを行い、柔軟性を高め、固縮を軽減するように努めております。温かいお風呂や温湿布で筋肉をリラックスさせたり、マッサージを受けたりすることも効果があるため、当クリニックでもホットパックやマッサージチェアを導入しております。
固縮は、パーキンソン病の症状の一部であり、生活に影響を与えることがありますが、適切な対処法を見つけることで改善が期待できます。一緒にリハビリをして症状改善を目指しましょう。
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