神経難病の作業療法 手について
神経難病の手の症状として、震え、こわばり、筋力低下、しびれ、痛みなどがあり、これらの症状によって手の細かい動作に困難を感じることがあります。
手をスムーズに使用するためには単純に手首や指を曲げ伸ばしする動作だけではありません。道具を操作する際の手の機能としては、手をアーチ状に作る機能、指を伸ばした状態での開閉する機能、指をひねる機能などがあります。例えばパソコンのキーボード操作、文字を書く、コップを持つ、フライパンの柄を持つ動作は、道具の形状に手の形を合わせる必要があります。また鍵を回す、蓋を開ける、物をつまむ動作にも指の細かな筋肉で微調整が必要です。筋肉のこわばりなどで関節が固くなってくると、道具の操作が行いづらくなり、日常生活が不便に感じるようになります。そこで作業療法ではそれらの動きに対してストレッチやマッサージといったリハビリを行うことと、手首や指の動きに合わせた運動器具や道具を使ってリハビリを行っていきます。手の動きで困っていることがあれば是非ご相談ください。